決算特別委員会(こども文教分科会) 2025年(令和7年)9月定例会議 9月11日
2026/04/23
相模原市 令和 7年 9月 決算特別委員会こども文教分科会 09月11日-01号 ※相模原市議会議事録
○松浦千鶴子担当委員長 ただいまから決算特別委員会こども文教分科会を開会する。
出席委員は7名で定足数に達している。
本日、榎本揚助委員、大沢洋子委員より欠席の旨通告があったので、報告する。
これより審査に入る。
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○松浦千鶴子担当委員長 議案第101号令和6年度相模原市一般会計歳入歳出決算の本分科会所管部分、議案第104号令和6年度相模原市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算、以上2件を一括議題とする。
お諮りする。審査の方法は、議事の都合上、こども・若者未来局所管部分、教育局所管部分の順に審査を行い、母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計は、こども・若者未来局所管部分に関わる一般会計と併せて審査したいと思うが、これに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦千鶴子担当委員長 異議ないので、そのように取り計らう。
こども・若者未来局所管部分及び母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計の審査に入る。
提出者の提案理由の説明を求める。
〔伊藤こども・若者未来局長説明〕
○松浦千鶴子担当委員長 これより質疑を行う。質疑をされる際には、ページをお示しくださるようお願いする。
◆阿部善博委員 令和6年度決算について、こども・若者未来局としての総括を伺う。
◎伊藤こども・若者未来局長 令和6年度のこども・若者未来局の取組について申し上げる。全ての子供、若者は本市にとってかけがえのない宝物である。誰一人取り残さず、その成長を支えることは、市に課された大きな使命であると考えている。
6年度だが、施策の一つの柱として、子供たちの健康の保持、子育て世帯の経済的な負担の軽減に取り組んだ。具体的には、こども医療費助成制度の対象者を高校生世代までに拡大の上、中学生までは所得制限を廃止した。また、様々な家庭の御事情により、保護者から離れて暮らす子供たちも誰一人取り残してはいけないので、社会的養育の推進、児童相談所の体制強化、フォスタリング事業の推進、あるいは児童養護施設の整備に対する補助、施設での養育体制の強化、こういったことにも取り組んでいる。
また、子育て支援サービスの充実にも取り組んだ。出産は女性の体に大きな負担を生じさせるので、妊産婦の方々の皆様を支えるために、妊産婦健康診査の費用助成とか、産後ケア事業の対象者の拡大、費用負担の軽減を実施した。
また、本市独自の事業で、橋本駅周辺に、理由を問わず、休日に児童を預けられる休日一時保育施設を設置したほか、保育所などに通っていない子供たちの育ちを支える、こども誰でも通園制度の試行的事業を実施するなど、環境の整備にも取り組んでいたところである。
さらに、本年3月には、相模原市子育て応援条例を制定した。結婚や子育てを希望する人が、その希望をかなえることができ、子育て世帯が社会全体に温かく見守られ、喜びを実感しながら安心して育てることができる社会を実現する。こういった考え方の下、条例ができたので、本日、これまでるる御審議いただいたが、そうした事業に、根底に通じる考え方として、改めて条例の趣旨を市民の方々、事業者の方々に御説明し、取り組んでいる。こういった事業、あるいは取組を通じ、子育てするなら相模原と、多くの子育て世帯に言っていただけるような事業に取り組んでいる。
率直に申し上げると、本市は、近隣自治体、特に東京都の市区町村と比較すると、財政面で厳しい立場にあることは否めない。しかしながら、子育て世帯の皆様の気持ちに寄り添うこと、そして、相模原は都市と自然のベストミックスという立ち位置で、いろいろな貴重な資源があるので、あるいは地域の方々、非常に子育てに対して御理解いただく方も多いので、こういった方々と手を携え、また、子供、当事者の御意見もよく聴きながら、もちろん必要な額は確保するが、お金だけではなく、いろいろな知恵を働かせながら御協力いただく方々の力を、さらに輪を広げるようなことも含め、真に子育てするなら相模原に向けていきたいと考えている。今後も、引き続き、様々な施策事業に取り組んでいく。
◆阿部善博委員 各事業、しっかり取り組んでいると思うし、また、子育てするなら相模原の声も、市長の口からではなく、市民から聞こえてくるような、そのような相模原であるように、しっかり取組を進めていただきたいと申し上げておく。
続けて何点か各事業について伺う。決算主要施策成果説明書66ページ、児童手当・特例給付についてである。ただいまの総括でも所得制限の撤廃など触れられていたが、この令和6年度予算の審査について、予算特別委員会で審査した1年前の3月議会、そのときの議論では、私どもの会派の須田委員から、児童手当の法改正に関する部分で、所得制限の撤廃のほか、市の負担など改正による影響の見込みについて問われたときに、児童手当の法改正によるものということで様々答弁があった。予算時の見込みと決算において減額になる部分、また、プラスになる部分など、やり取りがあった。予算時の見込みと決算について、予算審議のときのフォローアップの意味も込めて、予算がしっかりと執行されたのかという観点から伺う。
◎芦野子育て給付課長 令和6年度の当初予算額については、約110億円で、今回の決算額としては105億円である。執行率としては95%となっている。主な執行残の要因としては、当初見込んでいたより児童数が減少したこと、また、制度拡充による第三子加算を、正確に把握することがなかなか困難であったため、決算に比べて多めの額を要求していたという要因がある。あと、制度拡充前にはなるが、当時、所得制限があり、所得制限により児童手当をもらっていた方が、所得制限をオーバーしたことにより特例給付に移行された方が当初の見込みより多かったため、全体として5億円の執行残があった状況である。
◆阿部善博委員 同じくこの議論のときに、新たに対象となる方に対し、周知を的確に行うことがなされないと、児童手当が拡充される意味がないのではないかという指摘もあった。申請勧奨通知などを発出するという答弁も、制度改正の影響が直接ある高校生世代に行うなどの話もあったが、どのような状況か伺う。
◎芦野子育て給付課長 制度改正に伴う申請の勧奨については、令和6年8月1日に市のホームページ、広報紙を通じ、まず掲載した。また、新たに対象になる方、約1万9,000人の方に対しては、直接、勧奨通知を同月、令和6年8月に送付した。現在の状況としては、令和5年当時に、新規対象となる方たちの約95%の方が、児童手当の御申請を頂いている状況である。まだまだ5%の見込みの方が御申請を頂いていない状況でもあるので、引き続き、広報紙やホームページを通し、制度拡充の周知に努めてまいりたいと考えている。
◆阿部善博委員 引き続き、様々な工夫を凝らして、効果的な取組を進めていただきたいと求めておく。
次に、児童福祉費全般についてだが、保育のDX化ということで、保育の現場や保育園、こども園、幼稚園などで、生成AIの活用やDX化、ICTという言葉が使われたり、今、真っ盛りという感じで、全国的に取組が行われている。本市における保育に対するDX化、生成AIの活用の状況について伺う。
◎風間保育課長 保育のDX、生成AIの部分だが、本年5月に、市内の民間保育所等を対象に実施したICT活用の調査の中で、生成AIの活用率が、全体で251施設にお答えいただいているが、使っているという施設が8施設、約3%という状況で、まだ活用している施設が少ないという状況であった。ただ、一方、活用している施設にお話を聞いた中では、時間の削減等に効果があるというようなお声もあった。
一方で、国では、現場の業務負担の軽減を目的として、本年3月に保育分野における生成AIの導入・活用に向けた実践ハンドブックを作成しているが、その中で、生成AIはあくまでも補助的なツールだという認識を示して、我々も導入を進める中では、その点をしっかり、メリット、デメリットを留意して進めるべきだと承知している。本市での活用はまだ僅かだが、効果が見込まれるというツールでもあるので、保育現場の皆様とDXに関する検討をする中で、生成AIについても、例えばハンドブックの内容を共有するだったり、あと、活用している施設の事例を共有するなど、こういった取組を進めてまいりたいと考えている。
◆阿部善博委員 私も若手議員の会をつくったときの仲間たちと生成AIの勉強会をやっているが、若手議員ではなくなってしまったが、全国の最新事例とか集めて、どうやって普及しているのかというのを見ている。やはり、できる人がどんどんやるというのはどんどん進むが、市が中心になって、このような形でやると、皆さんも安全に使えるとか、使い方の事例を収集して一般化したり、それを紹介したり、また、簡単な問合せに答えられるようにしたり、そしてまた、例えば、防犯カメラや教室の様子などと連動することで、先生方が、AIの力を借りて、危険からいち早く安全を守ったり、また、教室の中の様子、バスの中とか、様々な異変にいち早く気づいたり、察知して対応したり、そしてまた、子供たちの写真選びや資料作成のときに手作業でやっていることを、例えば子供たちが平等に、大きさとか写り方、品質向上に使ったり、お遊戯を考えるときと、いろいろな使い方はあるが、それは個々に工夫をすることが必要だし、多分これからもいっぱい出てくると思う。そういった体力のない現場でも、皆さんが使い、このようにやると使えるんだなとか、そうしたサジェスチョンをしてあげたり、また、父兄の皆さん、保護者の皆さんというのはすごくそのようなものに敏感でもあるので、ルール化することでガイドライン的なものを、市できちんと整備したほうが普及とか効率的な使い方が広がりやすいと感じるので、ぜひともそうした形での市の取組も進めていただきたいと求めておく。
あわせて、民間の皆さんがどんどん使っているときに、担当というか、窓口となる、こども・若者未来局の皆さんが生成AIを全然使っていないということでは、信頼性とか、本当に理解しているのかというところが問われてくると思うので、NECのcotomiなども、全庁内の職員の皆さん使えるようになっていると思うので、こども・若者未来局内での生成AIの活用の取組状況や考え方について併せて伺う。
◎土元こども・若者政策課長 こども・若者未来局内での全体での生成AIの活用についてである。例えば、局内では、審議会などの会議録の作成において、AIを用いた文字起こし機能などを活用し、職員の事務負担の軽減を図っている。また、昨年度、この4月1日に施行した相模原市子育て応援条例の条例名を検討する際に、AIチャットボットを用いて、AIが生成した名称名も含めて、条例名を検討していた。今後とも、業務効率化などに資するAIの活用を図ってまいりたい。
◆阿部善博委員 個人情報の扱いとか、また、様々な課題もセットで考えなければならないと思うが、どんどんAIは進化しているので、職員の皆さんも、ぜひ様々な場面で使って、これからも対応して、活用していただけたらと思うので、よろしくお願いする。
○松浦千鶴子担当委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)
ないので、こども・若者未来局所管部分及び母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計の審査を終わる。
休憩する。
午後1時53分 休憩
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午後2時15分 開議
○松浦千鶴子担当委員長 再開する。
教育局所管部分の審査に入る。
提出者の提案理由の説明を求める。
〔農上学校教育部長、佐野教育環境部長、清水生涯学習部長説明〕
○松浦千鶴子担当委員長 これより質疑を行う。質疑をされる際には、ページをお示しくださるようお願いする。
◆阿部善博委員 令和6年度決算についての教育委員会、教育局としての総括を伺う。
◎河崎教育局長 令和6年度の教育費の決算は537億3,646万円で、5年度の決算と比較すると29億8,778万円の増額、率としては5.9%の増となっている。これは校舎の長寿命化改修工事に係る経費の増加のほか、屋内運動場の空調設備整備、学校給食食材費の一部支援や新たな基金を設置し、食材等の調達に要する財源の積立てを行ったことが主な要因となっている。
総括的な評価となる。これまでの答弁と少し重なるところもあるが、まず学校教育の分野では、スクールソーシャルワーカーを増員し、教職員や児童生徒へ積極的な相談を促すことで、より早期の支援につなげたほか、学校サポーターを配置し、支援を必要とする児童の情緒面や生活面でのサポートを行うことで、不登校やいじめの未然防止に努めてきた。ただ、児童生徒が減少している中で、不登校やいじめの認知件数は増加傾向であることから、引き続き、関連する施策や事業の充実、強化に取り組む必要があると認識している。
また、教育環境については、校舎等の改修工事を計画的に進めたほか、屋内運動場や特別教室への空調設備を整備したことで、教育環境の改善、また、施設の安全性と快適性の向上に努めてきたところである。ただ、この点についても、施設の老朽化の進み具合とか、あと、近年の猛暑の状況を踏まえた中で、引き続き、改修や整備の加速化に向けた取組を進めてまいりたいと考えている。学校給食についても、食材費が高騰する中にあっても、給食費に係る保護者の負担を増やすことなく、質の高い学校給食を提供してきた。中学校給食の全員喫食の実現に向け、PFI手法による新たな学校給食センターの整備、運営を行うための事業者選定を行った。今後も、南部と北部で開始時期に差が生じることになるので、生徒や保護者、地域の方々への説明を丁寧に行いながら、取組を進めてまいりたいと考えている。
このほか、休日等部活動指導員の配置による生徒の活動機会の確保、また、教員の負担軽減、スクールガード・リーダーの配置や、ながら見守り活動の開始による通学路の安全対策などについても、本市の実情等を踏まえた取組を進めることができたと捉えている。引き続き、児童生徒や教職員が安全に安心して学校生活を送ることができる環境を整えていく。
生涯学習、社会教育分野では、電子書籍サービスや、子供に身近な施設で児童書セットを循環させる取組、くるくるとしょかんの実施により、子供が本に触れる機会の増加につながったと捉えている。また、世界初のハイブリッドシステムを導入した博物館、プラネタリウムの更新に向けた取組を進め、宇宙を学ぶための環境整備を図るなど、本市の特徴を生かした事業の推進に努めた。今後も、国の補助制度の積極的な活用を図りながら、教育を受けるなら相模原、子育てするなら相模原の具現化に向けた取組を多くの皆様に見える形で、適切な情報発信を進めながら実行していきたいと考えている。
◆阿部善博委員 社会全体にわたって様々な課題があるが、人が財産として、教育先進市としての様々な取組をしてきた本市なので、また、子供たちにとっては一日一日がかけがえのない瞬間瞬間であるので、みんなで創意工夫しながら、よりよい相模原の教育を実現するように、一緒に取り組んでまいりたいので、これからもどうぞよろしくお願いする。
続いて国庫の事業について伺う。決算主要施策成果説明書174ページ、学校建設費についてである。小中学校とも、校舎長寿命化改修計画とか校舎の工事、給食室、空調整備などなど、様々な工事がたくさん、めじろ押しとして実施されていることは評価するべきところでもあるが、また、予定もあって、必要なものであるが、そのような状況下で、学校を見ると、一部であっても、常にグラウンドに工事の囲みがあったり、工事車両があったり、資材が置いてあったり、そのような状況がずっと続いているような学校もあると聞いている。子供たちが学校本来の姿を思い描いたときに、工事の状況がない姿がないとか、そのまま卒業してしまうとか、そうした現状が仮に見られたり、そうした危惧があるという状況の中で、学校のグラウンドの一定面積が常に工事関係車両等に占拠されていて、授業とか児童生徒の活動自体にも影響がないのか、また、そうした状況がひっきりなしに続いてしまう状況はないのか、そうした危惧の声をあちこちで聞く。市の認識を、現状についてどのような認識なのか伺う。
◎加藤学校施設課長 校舎の長寿命化改修工事等に当たっては、学校のグラウンドを工事ヤードとして使用しているが、安全に作業が行える工事ヤードの範囲や期間等について、学校活動にできる限り影響がないよう、学校と調整を重ね、工事の内容や規模、進捗に合わせた工事ヤードの縮小や変更などを行っている。また、工期が複数年にわたる工事については、グラウンドの工事ヤードとしての使用も複数年にわたる状況となっているが、年度ごとの工事の内容に合わせた仕様としている。
◆阿部善博委員 様々工夫されたり、配慮されていることだと思うが、計画的に、総合的に工事の進め方とか在り方とか、具体的に工事車両をどうするかなどの検討においては、庁内、市役所や教育委員会だけの議論ではなく、事業者や地域関係者も含め、また、現在の状況を共通の認識として、どの辺が問題なのか、本来はどうしたいのか、そうしたものを共有し、知恵を出し合い、学校の中にヤードがなくてもいいという話も聞いたことはあるので、学校の在り方、工事の在り方について、ぜひとも本市なりの一番いい回答が見つけられるようにしっかり取組をしていただきたい。
続いて、学校環境において、地域との関わりの中では、これまでも私が中学校、小学校に通っているときから、ボールが飛び出すのでネットをとか、砂ぼこりが舞うので飛散対策をとか、運動会等の練習の音楽がという苦情があったり、また、地域の住宅と隣接した地域では、学校敷地内の木とか雑草の繁茂、また、剪定枝を放置していることが虫の発生とか、様々な地域と学校環境のあつれき、問題もあったように記憶している。現在も状況が様々変わってきている中で、どのような状況になっているのか、認識を伺う。
◎菅原学校教育課長 詳細な件数については把握していないが、これまでも、教育委員会の関係各課に対して、学校、また、地域の方の双方から相談が寄せられている。御指摘いただいた運動会、また、授業の音も含めて、地域からの苦情、要望が続いているのが現状であると認識している。初期対応としては、まず学校が対応するところだが、状況によっては学校だけでの対応が難しい面もある。その場合は、教育委員会も間に入ったり、また、指導、助言するなどをして、改善に努めている。何よりも大事なのは、子供たちが安心して安全な環境で学習することがとても大事になるので、引き続き、地域の方々の理解を得ながら進めてまいりたい。
◆阿部善博委員 私が保護者のときも、PTAの皆さんとか、私も入っていたおやじの会とかで、様々な地域の通学路の課題とか、いろいろと学校と一緒になって、みんなで取り組んだり、土木工事のようなことをしたり、防草シートを張ったり、いろいろなことを覚えているが、なかなかそういったこともどこまでやってとか、難しいところもあると思う。また、学校に任せてしまうことで先生たちがますます大変になってしまったり、逆に、地域の人からも、先生が変わるたびに対応が変わるとか、そうした声も聞いているので、なるべく教育委員会で、こういった場合はというような感じで、適切な対応を迅速にできるようにシステム化して、地域とうまく、いい関係でやれるように導いていただきたいと求めておく。
次に、決算主要施策成果説明書170ページ、GIGAスクール推進事業について、様々議論が行われている。GIGAスクールの取組についての現状と、そして、DXの取組、生成AIの活用の状況について、改めて伺う。
◎佐伯教育DX推進課長 昨年度においては、学校でクロームブックを使うという中で、ICT支援員を派遣し、教員の方のフォローをできるように環境を整備したところである。生成AIについては、中野中学校のパイロット校をはじめとして、今実施している。これを横展開できるような形で、学校の教員が見られるポータルサイトに利用方法を掲載したり、皆さんが使えるような環境を整えている。
◆阿部善博委員 インターネットが出始めたときにも、学校での指導とか、子供たちとインターネットの関わり方とか、総務省のe-ネットキャラバンとか様々な取組で、どうあるべきかというのがあった。特に生成AIに関しては、今、下手をすると、先生よりも子供たちの方が使い慣れていて、それを使って、先に先にいろいろなことを学んだり、もしくは用意したり、いろいろな活用を遊び心も含めて取り組んでいる現状があるように感じる。それを悪いというわけではないが、危険な部分とか、使い方によって、子供のためにならない使い方もあるので、ぜひとも市として、どのような関わり方をしていくのかという、指導、また、ルール化とか、様々なそうしたインターネットとか生成AIのインフラとして使うための整備のような部分もやっていかなければならない。そちらもしっかりと情報収集しながら、議論を重ねて、現場が困らないような形で、ぜひとも取組を進めていただきたいと思う。
あわせて、皆がタブレットを持って使うときに、学校のインターネット環境が非常に追いついていかないと。様々なことをやろうとすると、どうしてもネット環境がボトルネックになり、授業が遅れてしまったり、やりたいことが満足にできなかった状況があったと聞いている。抜本的な改善状況がどのようになっているのか伺う。
◎佐伯教育DX推進課長 学校の通信環境である。児童生徒や教員がたくさん使うようになったということもあるし、昨年度中に、学校の、特に教員の方の端末を入れ替えたこともあり、昨年末からネットワークの不具合とか、遅いということがあった。昨年度中については、ネットワーク機器の設定変更等を行い対応しながら、令和7年度については当初予算の御承認を頂いたので、年度当初から機器の変更とか、設定変更をした中で、夏休み、8月の中旬に全ての学校の対応を終えて、現状として、体感であるが、教員の方から二、三倍ぐらい早くなったと聞いている。
◆阿部善博委員 これからも、快適な環境で、ネット環境を使えるような状況を維持していただきたい。また、本来、インフラの部分は万全の状態で、民間よりもよっぽどいいぐらいの話で当たり前だと思うので、国とか県とか様々な関係者の補助金での整備も含めて、ぜひとも様々なところで一緒に、環境をうまく維持できるように、よりよくしていけるように努めていただきたいと求めておく。
次に、決算主要施策成果説明書174ページの学校保健費の関連だが、学校現場での取組について、今議会、代表質問でも我が会派の中村昌治議員から質問があった、児童生徒の昼食後の歯磨きについて。学校において、食後に歯を磨くということが家庭からも求められているし、子供たちにも、食べたら磨こうねと言っているが、学校では磨けないという話があったりする。一方で、食後の時間がなかったり、食事自体の時間がなかったり、炊事場の問題、水道の問題とか様々な課題はこれまでの議論でも聞いている。学校において児童生徒の歯磨きをできるような環境をつくっていくということについて、市の考えと、そして、現状について改めて伺う。
◎馬渡学校保健課長 まず市の考えであるが、市立の小中学校、全校で一斉に歯磨きに取り組むことは、児童生徒数、各学校の状況が異なることから難しいと考えているが、現在、一部の小規模な小学校と義務教育学校2校の前期課程では取組を学校単位で行っている事例もある。こういった学校の取組や他自治体の事例を紹介するなどして、今後も、引き続き歯磨きの大切さをはじめとした歯科衛生意識の向上に取り組んでいきたい。
◆阿部善博委員 市の考えとしては、歯磨きは大切だし、時間とか物理的な状況が許すのであれば、ぜひとも学校で歯磨きをさせたい、習慣をつける取組をしたいが、なかなかそういった状況が許されないということだと認識している。また、そうした中でも、新しい取組として、いろいろな歯磨きの製品を作っている歯ブラシのメーカーとか、歯磨き粉を作っている会社とか、バケツとちょっとしたポットで、食後にフッ素のうがいをするとか、簡単なブラッシングで水道までいかなくても、1回のブラッシングで口をゆすいで、バケツに出すだけで歯磨きを終えたり、全国でも様々な取組をしているそうである。これからもどんどん手を挙げていくと、いろいろな取組にモデル的なもので参加できるような話も聞いているので、ぜひとも、そうしたアンテナを高くして、本市の子供たちの歯を守るということで、様々な取組にチャレンジしていただきたい。ぜひともそうしたきっかけから、全校児童生徒に広がるような将来を期待している。
そして、学校保健費のところで関連して、学校におけるアレルギーのある児童生徒の対応について、これまでも様々議論あった。実際にどのくらいアレルギーのある児童生徒はいるのか。また、推移と、今後の見通しを含めた状況と、基本的に現場でどのような対応が行われているのか、改めて伺う。
◎林学校給食課長 アレルギーの質問についてお答えする。学校に対して実施している実態調査においては、食物アレルギーのある児童生徒は、令和4年度が3,088人、令和5年度が2,950人、令和6年度が2,902人と推移している。将来推計は実施していないが、当該3か年における児童生徒の総数に占める割合としては、令和4年度が6.4%、令和5年度及び令和6年度がともに6%と、おおむね横ばいの状況となっている。基本的な対応としては、相模原市立小中学校食物アレルギー対応マニュアルに基づき、入学説明会等にて、食物アレルギー対応に関する説明を行っているほか、学校生活において食物アレルギーへの配慮が必要な場合には、保護者との面談を実施している。学校給食においては、卵とか乳などのアレルゲンを除く除去食対応等を行っている。
◆阿部善博委員 子供たちのアレルギーの程度もいろいろあると思うが、大変なことにならないようにしっかりした対応をされているということである。一方で、想定外の事態、例えば東日本大震災のときのように、一時的に避難しなければならない場合とか、迎えに来なかった場合はそのまま体育館に避難をするようなこともあると思うが、アレルギーのある子供たちに対する災害時の対応について、学校でも準備したり、認識していく必要があると思うが、現状を伺う。
◎林学校給食課長 災害時に限定したものではないが、緊急時に備えて、学級担任があらかじめ保護者と相談の上、エピペンの保管場所を決め、養護教諭とも共有するなど、児童生徒本人や保護者を含め、学校現場における情報共有に努めている。また、救急搬送時の迅速な対応を図るため、アレルギーの原因となる食物アナフィラキシーの既往歴、かかりつけの医療機関など、児童生徒の情報について、学校のみならず、消防局とも共有している。
◆阿部善博委員 平常時の対応をされているということだが、災害時にどのようなことが起こるか、また、保護者が心配されているかというと、今、エピペンは、クラスのロッカーの、恐らくランドセルの中とか、所定の場所に、ここにあるよということで分かりやすく置いてあって、何かあったときはそこから持ってきてということで対応ができると思うが、災害時は、先生も含めて子供たちが、いち早く、まずは命を守るために避難しようということで、例えば、台風などが来て、そのときにまた大きな地震が来てという形で、体育館に避難したような場合、エピペンは校舎のロッカーの中に残ったままになってしまう。そうしたときに、地域の方とかが助けてくれたり、支援に来て、避難所の中で、おにぎりや様々な炊き出しをしてくれたり、いろいろと非常食が出てきたり、対応があると思う。その子が本当に、そのアレルギーに対し、自分から、これは僕、私、食べられないということが言えるのかどうかというと、なかなかそれも分からないところで、先生がその都度見ているわけにもいかないと思う。何かアレルギー症状が出たときに、エピペンが手元にないということで、子供はそれを本当はもって逃げたいが、学校の中で、まずは身を守るために、それは取ってきちゃ駄目ということで逃げてしまうと、その後、何かあったときにということがやはり心配されている。これはどうしたらいいのかというのを各学校で検討している状況もあると思うが、市としてそのような一つ一つの事象の中で、例えば校長先生が持っていたり、避難所に逃げた場合はどうするのかとか、後から取りに帰って、二次災害に遭ってしまうということがあってはならないが、落ち着いてから、避難所に逃げて、当面の災害が回避できてから、アレルギーの子供たちの食事とか、エピペンの保管とか、そうしたところもしっかりと対応できるように、市でさらに議論を深めて検討しておいていただきたい。親御さんたちから、こうした話も何件か聞いているので、しっかりとした対応を求めておく。
次に、決算主要施策成果説明書174ページ、学校管理費、学童通学安全経費についてである。ここについては、令和6年度予算の審議における答弁など議論があったので、予算がその後しっかりと執行されてきたのかという観点から伺う。令和6年度の予算審査のとき、予算特別委員会で、我が会派の折笠委員からは、児童の下校時の見守り活動について、先ほども議論があったが、下校時刻の見守り者への周知とか、ながら見守りの方へ何時に下校であるという周知とか、どう実効性を担保していくのか、また、何かあったとき、例えば、この人たちは、ながら見守りの活動する人であるということでバンダナをまいたり、この人は不審者ではないとか、そういったルール、また、子供たちに何かあったときはどのようなことをするのかとか、お互いに、双方にルールを決めていきたいという答弁がなされている。予算執行時の状況では、そのような議論だったが、決算時の今、そうした議論はどのような形で成果としてなっているのか、結果について伺う。
◎宮澤学務課長 下校の見守り時に、日常生活の中で御参加いただく、ながら見守り活動登録者については、通学路上の危険箇所などをお知らせしながら、目印のバンダナをつけて活動いただいている。その中で、子供たちに、おはようとかそういったものはいいが、むやみに声をかけない、物を与えない、そういったルールをつくって、御活動いただいている。
ながら見守りの事業費としては、登録者に貸与するバンダナの作成費用として約14万円。あと、この制度を周知するために、こどもタウンニュースとか、タウン誌に広報料として約43万円を支出している。令和6年度は163名の方に、ながら見守りに御登録を頂き、安全な通学路の実現に向けて、見守りの目を増やすことができたと考えている。
◆阿部善博委員 どうしても今、子供たちが、大人から声をかけられても返事をしてはいけないとか、相手をしてはいけないとか、目を見てはいけないとか、地域の大人と子供たちの基本的な、昔からあった信頼関係というか、顔見知りの関係がなかなか希薄になっている中でもあるので、こうしたことがきっかけでまた地域づくりにもなると感じている。ぜひとも見守る人たちも子供たちの姿を見て、またやりがいを感じながら、そして、子供たち自身もそういった人たちに感謝しながら守られている状況は本当に理想的である。これからもしっかり取組を進めていただきたいと求めておく。
同じく決算主要施策成果説明書176ページ、学校建設費、空調設備整備事業についてである。同じく予算特別委員会で折笠委員から、空調設備のランニングコストに関する質疑があった。光熱費、エネルギー消費量の増加が見込まれる一方で、学校施設においては、効率化による費用の減少も見込んでいる旨の答弁があった。どのような状況になっているのか改めて伺う。
◎加藤学校施設課長 学校施設における効率化による費用の減少についてであるが、個別に電気設備ごとの電力契約を締結していないことから、具体的な削減額を示すことはできないが、設備機器の性能を踏まえると、空調設備の更新により25%程度、また、照明設備のLED化により60%程度の費用の削減ができるものと考えている。
◆阿部善博委員 当時の議論だと、整備に当たっては、工事費として1校当たり5,000万円を見込んで、ランニングコストについては1校当たり年間100万円を見込んでいるということである。実際には、学校施設については、LED化をしたり、太陽光発電の設置をしたり、高効率化の機器を設置するなど、減少を見込んでいるということだった。この減少を見込んでいるというのは、予算のことではなく、将来的にはということだったのかと感じたが、この点、1点伺う。
◎加藤学校施設課長 効率的な機器を導入することによって、ランニングコストの削減が図られるところである。
◆阿部善博委員 効率的なものにすれば、当然ランニングコストは下がっていくと思うし、そうした方向性というのは早めにやれば効果も大きいし、一方で、導入費用と比較してということを様々な部分で議論されているが、ここの部分ももうちょっと整理して答弁していただけるとありがたい。ぜひとも、ランニング費用を落とすというのはいいことであるし、先日も、なるべく前倒しでという議論があったので、予算のつけ方とか執行残もあるので、教育委員会での議論、ここは整理していただきたい。
最後の項目になるが、予算特別委員会で我が会派の須田委員から質疑で取り上げられていたが、学校給食センター整備・運営事業費についてである。当時270億円程度とされていた総事業費が314億円の債務負担行為となり、その後、仮称南部学校給食センターの予定地では、事業延期につながるような状況になっていると、これまでも議論がある。現在、どのような状況で、今後どのように見込んでいるのか、改めて伺う。
◎林学校給食課長 学校給食センター整備・運営事業については、昨年度事業者選定のために入札を行い、仮称南部、仮称北部と、それぞれ事業契約を締結したところである。南北の2センターを併せて、現在の契約金額は約307億6,000万円となっている。本事業契約については、契約期間が15年以上と長期にわたるものであり、社会経済情勢の変動も想定されることから、施設整備や維持管理、運営に係るサービス購入費の一部について、一定の指標を用いて物価変動に対応することとしており、今後、事業契約に基づき、適宜、契約変更を行う予定である。
◆阿部善博委員 1点、危惧しているところは、当時の議論で、増額の要因に安全対策費、また、人件費の増額が大きいとあった。また、この事業だけではなく、様々なところで人材不足、人材確保が困難といった声を聞いている。工事の延期は事業における事業者の人材確保にも多大な影響があるのではないかと思うが、人を集めたり、人を確保したり、そうしたことにも工事の遅れが次々と影響していくのではないかと危惧しているが、市の認識を伺う。
◎林学校給食課長 仮称南部学校給食センター整備・運営事業については、事業スケジュールの見直しにより、PFI事業者の人材確保への影響はあるものと認識している。そのため、旧東清掃事業所解体工事と、センター整備の各事業者と情報共有を図り、工程を調整するなどの工夫により、見直しによる影響を最小限に抑えられるよう、事業者の御意見を伺いながら真摯に協議を行ってまいりたいと、そのように考えている。
◆阿部善博委員 南部については、東清掃事業所の跡地ということで、こうしたことがあるのではないかというのは非常に多くの方が危惧したり、指摘していたと認識している。こうした声にやはり、それ見たことかというような認識の方も結構おられるし、そういった認識になるのも理解できる部分がある。この件だけではないが、事業の見通し、計画とか様々な状況で、後々、事業者と調整をするとか、非常に何倍にも、事業が普通に進むよりも困難さ、大変さ、コストがかかっていくと思うので、改めて市の見積りとか、計画とか、仕事の仕方とか、こうしたことをなくすことはできないかもしれないが、少しでもなくしていけるような、そしてまた、これを見た市民の皆さんとか、議会が、そうだね、これだったらきちんとやれるね、また、何かあってもこれはしょうがないよねと素直に言えるような進め方を、市としてもやっていってもらいたいということを述べて、私の質問は終わる。
○松浦千鶴子担当委員長 他に質疑はないか。(「進行」と呼ぶ者あり)
ないので、教育局所管部分の審査を終わる。
以上で一般会計歳入歳出決算の本分科会所管部分外1件の質疑を終結する。
以上で本分科会の審査は終了した。
お諮りする。本分科会の審査報告については、担当委員長に御一任願いたいが、これに異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦千鶴子担当委員長 異議ないので、一任願う。
以上で、決算特別委員会こども文教分科会を閉会する。
午後4時46分 閉会